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専門医って?

[2018年04月18日]

専門医って看板やホームページで見かけると思いますが、皆さんご存じですか?以前ニュースでも新専門医制度について流れていましたね。
では、皆さんとどのように関わってくるのでしょうか。
専門医を理解することで、自分がどこの医療機関に受診すると良いのかが分かるようになります。医療機関選びのご参考にしてください。

まずは医学部を卒業し、医師国家試験を合格することで医師として働くことが出来るようになります。医師であればこの資格は全員取得しています。もしない状態で診療を行うと無免許医で逮捕されます。

その後に現在は2年間の研修期間(研修医)を経て専門へ進みます(小児科、内科、外科、眼科、皮膚科、耳鼻咽喉科、脳外科、整形外科 etc)。規定された年数以上の研修期間を経て(小児科の研修期間;2年間の卒後臨床研修を受け、その後さらに小児科専門医制度規則第15条に規定する小児科臨床研修を3年以上。もしくは小児科臨床研修を5年以上。)、試験に合格して専門医を取得します。基本的に医師はこれら基本となる科の専門医を1つを取得しています(専門医を持っていない医師もいます)。もちろん当たり前ですが、小児科、内科、外科など専門によってカリキュラムは違います。それはつまり専門医の種類によって身につけている知識、技術が違うと言うことです。例えれば、フランス料理店、会席料理を出す和食料亭、ステーキ専門店、中華料理店などは、調理方法が違いますし、出てくる料理も違いますよね。その中でも美味しい、不味いはあると思いますが。

アレルギー専門医は小児科、内科、耳鼻科、眼科、皮膚科の専門医を持つ医師が、アレルギーの研修期間を経て、試験に合格することで取得できます。
ちなみにアレルギー専門医は全国に3864名います。岐阜県内には小児科、内科、耳鼻科をあわせて47名のアレルギー専門医が登録されています。

つまり、専門医を取得しようと思うとしっかりした期間研修を積み、試験に合格する必要があるため、専門医を有する医師はその分野では一定水準以上の技能を身につけているということになります。

縫わなければいけないようなケガをしたときには外科専門医や皮膚科専門医に受診した方が良いでしょうし、骨折を疑ったときには整形外科専門医に、糖尿病ならば内科専門医(認定医)さらには内分泌代謝科専門医の方が、子供の病気であれば小児科専門医、突発性難聴であれば耳鼻咽喉科専門医に受診するなど病気にあった専門医を受診すると、より良い治療が受けられるということです。

専門医の検索は各学会のHPで行うことが出来ます。私が有している小児科専門医は日本小児科学会、アレルギー専門医は日本アレルギー学会で検索できます。